本研究は幼児教育において自然を豊かに感じる感覚的な体験を、芸術活動の媒介によって具体化(可視化・共有化)し、体験をより深く味わい、自然に対するイメージや思考を深めていけるような、感性的体験を基盤とした幼児教育実践体系の構築を目的とした。 全国各地の幼稚園と保育園、ワークショップや大学での演習、協力園で活動を行い、「自然体験の理解と位置付け」、「自然体験と芸術活動の関係」、「体験の重層化と生態学的情報の探究」に係る実践理論(11の知見)と、感性的体験の媒介によって自然体験、生活文化、芸術活動、保育者と保護者の協同、地域との連携が有機的につながる幼児教育の実践体系(概念図)を生み出した。
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