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2015 年度 実施状況報告書

国際成人教育協議会の発展過程におけるリージョン組織との関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26381101
研究機関法政大学

研究代表者

荒井 容子  法政大学, 社会学部, 教授 (70287837)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード成人教育運動 / 国際成人教育協議会 / 成人教育 / 社会教育 / 生涯学習 / 社会運動 / 国際成人教育会議
研究実績の概要

研究対象である国際成人教育協議会は、近年では4年に一回、研究大会と総会を開催している。この総会では、2008年に開催された総会以来、過去3回の総会とも、会長、会計、理事が、投票資格のあるメンバーの代表による選挙で選出される。すべて立候補者からの選出となる。特に、理事は特別枠の二名以外はリージョンごとに選出される。このこともあってか、リージョンごとの理事のみならず、会長、会計等の役職選出をめぐるメンバー組織、各リージョン関係者の動き方に、現在のリージョン組織と国際成人教育協議会との関係、また、各リージョン組織の特徴が現れてくる。
今回、この総会に、メンバー組織を代表する投票権をもつものとして、連続3度目の参加をすることができ、今回の総会では、過去と比べ、リージョンごとの動きに少し違いが出てきていることを感じとることができた。
この違いの要因として、リージョン内でのメンバー組織の多寡、連携・組織化の強弱、活動力などの違いがあるのみならず、国際成人教育協議会の組織のあり方、担い手の世代交代、活動内容・課題意識などとも関係しているものと思われる。
リージョン組織と国際成人教育協議会との関係について、それぞれの発展過程をたどりながら、その関係を解明していくことを目指してきたが、改めて、現在の関係から問いを立て、遡及的に展開史を分析していくことも、関係分析の一つの重要な方法であることが分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

ラテンアメリカ、アラブリージョンについては、まだ概要把握のための資料収集が極めて不十分である。アジア南太平洋、北アメリカについては、発展史の概要把握がある程度進んでいる(ただし、北アメリカについて、組織そのものが継続されていないと考えられ、これについては、改めて、カナダ、アメリカの成人教育関係組織の諸問題についてより詳細な調査が必要である)。
また、これまで各組織の創始者、中心的な担い手へのインタビュ-を中心に、組織の発展について、目的・方針にかかわる情報を入手してきたが、計量的な情報入手が不足しているため、調査が進んでいるリージョンについても、その組織の展開史を描くまでに至らなかった。
そこで今後は、なおインタビュ-調査も駆使しつつ、そこでの入手情報を手がかりに、計量的な情報収集にも努める必要がある。この点にもかかわって、改めて、発展史を描くためのリージョン横断的な指標を仮設する必要がある。
これを明確にし得ていなかったために、資料収集も進まなかったと思われる。

今後の研究の推進方策

(1)既存入手資料をもとにした各リージョン組織発展史の概要の仮描写と不足資料の確認・収集。
まず、各リージョン組織の発展史の概要を、不十分なままでも描写しつつ、不足資料の収集につとめる。
(2)「発展史」分析のためのリージョン横断的な、分析指標を仮設して、全体像を仮描写する。
国際成人協議会の発展史と並行させて、各リージョン組織の発展史を、メンバー組織の数、活動内容等の仮設した指標をもって、横断的に描写してみる。さらに、各リージョン内の成人教育組織の変遷も確認する。

次年度使用額が生じた理由

研究対象と関わる国際会議も含め、調査対象に関する資料収集、関係者へのインタビュ-について、日程調整ができず、旅費を伴う調査を十分行えなかったため。

次年度使用額の使用計画

研究対象と関わる国際会議も含め、調査対象に関する資料収集、関係者へのインタビュ-について、旅費を伴う調査を複数実施する。

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公開日: 2017-01-06  

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