本研究の目的は、アメリカの研究大学において1990年代から多様な形態で実施されてきた将来の大学教員準備(Preparing Future Faculty、PFF)プログラムの最新動向を解明し、日本への示唆を抽出することである。具体的には、大学教員を目指す大学院生の学習評価能力養成に焦点化した最新の全米プログラムについて、高等教育界における学習成果の可視化や目的準拠型カリキュラムの実施を重視する流れの中で実施され成果を上げていることを解明した。またPFFで重視されているティーチング・ポートフォリオ/ステートメントの作成支援の普及についてもアンケート調査を基に解明し、日本への示唆を導き出した。
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