研究課題/領域番号 |
26381106
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
小笠原 文 広島文化学園大学, 学芸学部, 准教授 (10585269)
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研究分担者 |
狩谷 美穂 広島文化学園大学, 学芸学部, その他 (60585272)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 国際情報交換 / フランス共和国 / アメリカ合衆国 / 表現教育 |
研究実績の概要 |
本研究は幼児・児童の表現活動について、感覚的活動・聴覚的活動・視覚的活動の3方向からアプローチし、最終的にはこれら諸活動を統合したプログラムを開発するものである。平成26年度の研究実績は以下の通りである。 研究代表者(小笠原)は研究計画書に従い、「ぷれいすくーる・ちゅーりっぷ」の幼児を対象として実践を行い、その結果を子ども・子育て支援研究センター年報(広島文化学園大学・短期大学子育て支援研究センター発行、4号・5号合併号)で発表した。また、平成27年2月~3月にフランスにて、特に「子どもの美的体験、感覚的活動」についての調査を行った。この調査結果は子ども学論集(広島文化学園大学教育学研究科発行・第2号)および日本保育学会国際シンポジウムで発表する。 研究分担者(狩谷)は、「社会福祉法人たまご会」にて障害者を対象とした実践、そして「県立広島病院NICU」に通院中の障害児を対象とした実践を行い、その中間報告と実践ワークショップを第5回ドラムサークルファシリテーターカンファレンス(平成26年10月26日)で行った。また、5月には、障害児を対象とした音楽療法についての専門的な助言を得るために、神戸大学准教授の岡崎香奈氏と対談し、今後の研究に対する具体的なアドバイスを受けた。11月には、東邦音楽大学にて、米国の音楽療法士クリスティーン・スティーブンス氏による講義および実践指導を受け、今後の実践に向けて必要な知識と技術を学んだ。 3月末に研究代表者と研究分担者は、平成26年度の総括および平成27年度の研究計画についての確認のためミーティングを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者(小笠原)と研究分担者(狩谷)は月に一度、研究経過を報告し合い、研究目的達成に向けて計画的に取り組んできた。 研究代表者は、研究計画書に従い平成26年6月に行った実践について大学美術教育学会(平成26年10月福井大学)での口頭発表、子ども・子育て支援研究センター年報(広島文化学園大学・短期大学子ども・子育て支援研究センター発行、4号・5号合併号)での発表を行うなった。また、フランス調査旅行においては、現地小学校視察、ワークシップ視察、研究者ミッシェル・ソエタール氏、アラン・ケルラン氏との対談など計画通りに調査を進めることができた。 研究分担者は、障害者及び障害児に対する実践を行い、その一部を第5回ドラムサークルファシリテーターカンファレンスで発表、また神戸大学準教授の岡崎香奈氏との対談から、今後の研究に有益なフィードバクを得ることができた。また、米国の音楽療法士クリスティーン・スティーブンス氏と、ドラムサークル研究者であるアーサー・ハル氏との対談で、今後予定している米国での調査への協力を快諾いただいている。 以上のことから、研究の目的の達成度については、順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策については、平成26年度に行ったように、研究代表者(小笠原)と研究分担者(狩谷)が月に一度を目安に研究経過を報告し合い、研究目的達成に向けて計画的に取り組んでいく。 研究計画書に従い、表現活動ワークショップを幼稚園・保育園で教育の専門家の視察のもとで実践し、プログラムを作成していく。 研究代表者(小笠原)は、実践結果を平成28年度の日本保育学会にて口頭発表し、広島文化学園大学学芸学部紀要第6号にも投稿する。 研究分担者(狩谷)は平成27年度に米国ハワイ州を中心とした現地調査を行う。ハワイ州立レフア小学校のスクールカウンセラー、デイル・マツシタ氏と対談し、小学校における特別支援教育の現状を調査する。また、音楽療法士のケイコ・カジワラ氏の実践している障害児を対象とする音楽療法を見学、参加することで米国の現状調査を行い、その報告を28年度の日本芸術療法学会にて口頭発表し、広島文化学園大学学芸学部紀要第に投稿する。
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