研究課題/領域番号 |
26381106
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
小笠原 文 広島文化学園大学, 学芸学部, 准教授 (10585269)
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研究分担者 |
狩谷 美穂 広島文化学園大学, 学芸学部, その他 (60585272)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 表現教育 / インクルーシブ保育 / フランス共和国 / アメリカ合衆国 |
研究実績の概要 |
本研究は幼児・児童の表現活動について、感覚的活動・聴覚的活動・視覚的活動の3方向からアプローチし、最終的にはこれら諸活動を統合したプログラムを開発するものである。平成27年度の研究実績は以下の通りである。 研究代表者(小笠原)と研究分担者(狩谷)は共同で東広島市立暁保育園でのドラムサークル活動の実践および検証(平成27年8月31日)および広大附属幼稚園でのドラムサークル活動の実践および検証(平成28年2月1日)を行った。こららの実践報告を平成28年度5月に行われる第69回日本保育学会(東京学芸大学H28年5月7日&8日)で発表するために、合同でエントリーをした。 研究代表者は第68回日本保育学会における国際シンポジウムで指定討論者として発言、フランスにおける幼児・児童の表現活動の現在の動向について発表をした。また、フランスでの視察調査調査を行った。 研究分担者は第47回日本芸術療法学会(目白大学)にて発表を行った。また、アメリカ合衆国での視察調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者(小笠原)と研究分担者(狩谷)は月に一度、研究経過や調査経過を報告し合い、研究目的達成に向けて計画的に取り組んできた。研究代表者は、研究計画書に従い、平成27年5月に日本保育学会(椙山女子学園大学)の国際シンポジウムにおいて、指定討論者として発言をした。また、フランス調査旅行においては、乳幼児の美的経験に着目し、多くのスペクタクルを提供するビエンナーレ「Premieres Rencontres -Art, Petite enfance, et spectacle vivant-」の Forum Europeen にて指定討論者として発言した。 また、合同で現場幼稚園・保育園での表現活動の実践を行い、その結果を検証した。 それらをまとめて、H28年度に日本保育学会で口頭発表を行うためにエントリーをした。(H27年9月) 以上のことから、研究の目的の達成度については、順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策については、平成27年度に行ったように、研究代表者(小笠原)と研究分担者(狩谷)が月に一度を目安に研究経過を報告し合い目的達成に向けて計画的に取り組んでいく。研究代表者(小笠原)は実践結果を平成28年度の大学美術教育学会(北海道教育大学)にて口頭発表し、広島文化学園大学学芸学部紀要第7号にも投稿する。 研究分担者(狩谷)は第48回芸術療法学会(多摩美術大学)にて口頭発表を予定している。合同でフランスおよびイタリアの乳幼児の芸術活動の現状についての教育機関の視察・調査および、ニューヨーク大学の障がい児の音楽療法センターの視察を予定している。最終的に研究の成果を印刷物として発表予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者(小笠原)は指定討論者としてフランスで開催されたフォーラム(Premieres Rencontres -Art, petite enfance et spectacle vivant-に参加したが、開催日程の関係で現地調査が年度をまたいでしまったため。(渡航期間平成28年3月28日より4月2日まで)
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次年度使用額の使用計画 |
調査後半の移動費や資料収集のためのコピーなどで使用した。(残高は約7400円であった)
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