本研究ではフランス,アメリカおよび日本における幼児の表現活動,特に,障がい児と健常児の相互理解を促すための実践活動を事例に,最初期の集団生活(保育所,幼稚園,小学校)における自己表現能力と他者理解並びにコミュニケーション能力を培うことを目標として,幼児教育における造形表現と音楽療法との相互交流による表現活動プログラムの開発と実践,並びにその検証を目的とした。最終年度(平成28年度)は本研究プロジェクトをまとめ,「発信」するとともに,表現教育の国際的な動向を探るために引き続き視察を行った。 研究代表者と研究分担者が共同で行った具体的な研究活動としては,①H28年5月,第69回日本保育学会(東京学芸大学)での口頭発表②H29年2月末~3月上旬のフランスでの意見交換会及びイタリアでの表現活動プログラムの視察調査があげられる。研究代表者が行った活動としては,①H28年9月,第55回大学美術教育学会(北海道教育大学)での口頭発表②論文を通しての発信(「乳幼児の芸術活動に関する考察-フランスにおける近年の動向に着目して-」広島文化学園大学 教育学研究科 子ども学論集第3号)があげられる。研究分担者が行った活動としては,①H28年11月,第48回日本芸術療法学会(多摩美術大学)での口頭発表。②H28年3月講演会「POWER MUSIC」(ITC日本リージョンカウンスルナンバー4第2回会合)③H28年5月講演会「音楽療法」(東広島住民自治協議会)があげられる。
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