研究課題
基盤研究(C)
三つの研究目的に照らして、次のような研究成果があった。第一は、国際的な合意形成に見る人権教育は、「人権としての教育」が前提としてあって、そこに「人権についての教育」が位置づく構造であることを明らかにしたことである。第二は、日本における人権教育は、「人権意識の高揚」を目的とした精神主義的・道徳主義的な実践に傾斜していることを明らかにしたことである。第三は、人権認識と人権意識についてである。人権認識は社会認識の一部であり、社会認識にに裏づけられた人権についての認識であること、人権意識は二つの側面(社会的関係・人間的関係)から把握する必要があることを明らかにしたことである。
教育学