本研究はグローバル人材を育成する「国際バカロレア(IB)」と、フランス市民を育成するフランスのバカロレア、バイリンガル・バイカルチャー人材を育成するフランスの「国際オプションバカロレア(OIB)」という目的が異なる3種のバカロレアプログラムの比較を通して、教育における知のグローバル化とローカル化がいかなる形で進行しているかを明らかにし、日本で導入が推奨されている国際バカロレアの日本版IBの提案、すなわちグローバルに活躍できる日本人育成のためのプログラムの理論と実践の提案を行った。IBのコア科目である「知の理論」の日本語での実践と、東アジアの知の伝統の導入を通した知の相対化プログラムを提案した。
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