国際的な学力調査PISAにより移民の学力が著しく低いことが判明した中欧労働移民国のなかでも、移民二世の学力向上に成功しているスイスに焦点を合わせ、スイスの学力向上政策について分析するとともに、それがチューリッヒで行われているプログラム(QUIMS)の具体的な教育実践にどのように反映しているのか検証する。また、QUIMSを支える学校行政と、QUIMS担当者のための教師教育を行っているチューリッヒ教育大学との連携に着目し、移民の子どもの教育に必要な地域の教育関係機関の連携のあり方を分析した。さらに教師教育において、移民の子どもに必要な教育がどのように捉えられているのかをカリキュラムから検証した。
|