研究課題/領域番号 |
26381134
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
正楽 藍 香川大学, 学内共同利用施設等, 講師 (40467676)
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研究分担者 |
杉野 竜美 神戸大学, その他の研究科, 研究員 (40626470)
武 寛子 愛知教育大学, 学内共同利用施設等, 講師 (60578756)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 大学の国際化 / 海外留学支援制度 / キャリア形成 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、四年制以上の大学に在籍する大学生(留学生や大学院生除く。)の海外留学と学生生活の状況や意識を知るため、「大学生の海外留学と学生生活に関する調査」(アンケート、及びインタビュー調査)を実施した。これは、平成26年度の「学生の海外留学に関する大学調査」(アンケート、及びインタビュー調査)の結果を踏まえて作成、実施したものである。現在、「大学生の海外留学と学生生活に関する調査」の結果を分析し、投稿論文を執筆中である。 本アンケートでは、全国の大学生897人から回答を得ることが出来た。アンケートでは、留学経験とキャリアへの認識との関連性、キャンパス内での国際交流活動の認知及び参加等、外国語による授業の認知及び受講等、学生バディ制度の認知及び参加等について調査した。 アンケートの結果は現在分析中であるが、概ね以下の様な結果を得ている。①学生は、就職活動の際、異文化への理解や専門知識よりも、様々な人と仕事をする上で求められる協働精神や能動性が評価されると考えている。②留学志向の高い学生の方が大学の国際交流活動に積極的に参加する割合が高い。③留学志向の高い学生の方が外国人の教職員やクラスメートとの交流を積極的に行う。④留学志向高くない学生は、日本人の教職員やクラスメートとの交流を積極的に行う傾向にある。⑤留学志向の高低に関わらず、学生が国際交流活動等に参加しない理由として、一緒に参加する友人がいないと回答する割合が高い。 又、上記のような日本人大学生の意識や行動と外国の大学生のそれとを比較するため、台湾と韓国から日本の大学へ留学している学生へのインタビュー調査を実施中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、合計8回の研究検討会を開催した。
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今後の研究の推進方策 |
本研究最終年度となる平成28年度は、「大学生の海外留学と学生生活に関する調査」を継続(主として日本人学生へのインタビュー調査)するとともに、学生時代の留学経験を持つ社会人を対象とする調査を実施し、留学経験と実際のキャリアとの関連性についても研究する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度、本科研の研究代表者が他の外部資金を獲得し、その資金を単年度での執行しなければならなかったためそちらを優先的に使用した。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は、アンケート調査分析のための統計ソフト購入を予定しており、又、インタビュー調査の書き起こしにも相当の費用がかかる見込みである。
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