研究課題/領域番号 |
26381135
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
安部 有紀子(小貫) 大阪大学, 未来戦略機構, 特任講師 (30553416)
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研究分担者 |
望月 由起 お茶の水女子大学, 学生・キャリア支援センター, 准教授 (50377115)
橋場 論 福岡大学, 教育開発支援機構, 講師 (50549516)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 高等教育 / 学生支援 / ピアプログラム / 学習成果 / アセスメント |
研究実績の概要 |
平成26年度は主に研究視点の整理、共有と、具体的なケーススタディに向けた情報収集を中心に活動を進めた。 まず、ピアプログラムの国内状況の調査として、事例収集および全国動向の調査を行った。特に事例では東北大学、国際基督教大学、立命館アジア太平洋大学の3大学について、ケースを深く分析するために訪問調査を行うとともに、担当者に対するインタビュー調査を行った。また、学習成果を用いた学生の成長に関するアセスメントの状況や全国動向については、先行研究の結果を用いて分析を行った。 一方で、米国の動向については大学のWebや文献等から先駆的な取組を行っている大学の情報を収集するとともに、アセスメントについての動向を米国の大学関係者を通じて情報収集した。併せて関連する先行研究についても収集した。これらの情報の整理によって、ピアプログラムの評価フレームワークを明らかにするとともに、米国の訪問調査の視点の整理を行った。 以上の研究成果については、3月に東京にて研究セミナーを開催し、研究メンバーに加え、ケーススタディの候補先である3大学にも参加を求め、国内外の状況やケースの整理、今後の研究プロセスや研究課題について意見交換を行い、共有していった。研究セミナーを通じて、「学生スタッフの自己評価」だけではピアプログラムの進展には不足していることから、組織開発の視点から「プログラム評価」の視点を加えて今後の研究を進めること、またケーススタディについては最終年度に半年かけて質的調査を中心に行うことでまとまった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成26年度に予定していた内容のうち、国内調査については想定以上に進展し、ケーススタディ先についても決定することができたが、一方で「評価」の対象を学生スタッフの自己評価に加え、組織開発の視点からプログラム評価も含めることにしたため、米国訪問調査についての先行研究調査が予定よりも時間がかかり、年度内に米国調査を行う事ができなかった。そのため、平成26年度中に予定していた自己評価ツールの開発についても次年度の課題とした。
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今後の研究の推進方策 |
新たな研究視点である「プログラム評価」については、平成27年度前半までに先行研究調査および研究視点を定め、米国調査を9月頃に行う事とする。同時並行にて共同・連携研究者の協力を仰ぎつつ、ケーススタディの計画を明らかにし、ケーススタディ先との調整を行う。 また、自己評価ツールについては、米国にて既にいくつか存在していることから、米国調査を通じて作成する。評価ツールの実施、検証はケーススタディの中で行っていくこととした。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究視点の追加により、米国調査を平成27年度実施に研究計画を変更したため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度中に米国調査を行う。
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