研究課題/領域番号 |
26381143
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研究機関 | 東京基督教大学 |
研究代表者 |
岡村 直樹 東京基督教大学, 神学部, 教授 (00439267)
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研究分担者 |
伊藤 悟 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (10269201)
シェロ マイク 青山学院大学, 国際政治経済学部, 准教授 (30507421)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 東日本大震災 / 建学の精神 / 学生ボランティア活動 / サービスラーニング / ボランティアラーニング / グラウンデッドセオリー |
研究実績の概要 |
本研究は、関東圏のすべての私立大学(研究開始時点で302校、短大を含む)を対象に、東日本大震災に関連する学生ボランティア活動の内容や運営、建学の精神との関連性、またその活動によってもたらされた教育効果等に焦点を当てて実施され、大学による今後の学生ボランティア活動や、サービスラーニングの導入に対して有用な情報を提供するという目標を持つものである。平成28年度(研究最終年)の主な取り組みは、26年度、および27年度に実施されたアンケート調査、およびインタビュー調査の内容を精査・分析することであった。アンケート調査は、2回実施されたが、有効回答率は双方とも65パーセントであり、大学の関心の高さが伺えた。アンケート調査に関しては、得られたデータのクロス集計を用いた量的分析が実施された。インタビュー調査に関しては、アンケート調査を元に、学生ボランティア活動に熱心であった8校が選定され、教員、職員、学生を対象に実施された。大震災からは5年以上が経過しており、部署異動や卒業等による困難はあったが、比較的良いデータが収集された。インタビュー調査の内容に関しては、グラウンデッドセオリーを用いた質的な分析が実施された。平成28年6月には、サービスラーニングプログラムを通した学生のボランティア活動に熱心な、米国のアズーサ・パシフィック大学において聞き取り調査を実施し、日本における学生ボランティア活動、およびサービスラーニングの展開のための重要な情報や示唆を得ることができた。また平成28年度中は、6月に日本キリスト教教育学会で、9月に日本カトリック教育学会で、12月に日本仏教教育学会において、本科研費研究の結果を発表することができた。
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