本研究は、関東圏のすべての私立大学を対象に、東日本大震災に関連する学生ボランティア活動の内容や運営、建学の精神との関連性、またその活動によってもたらされた教育効果等に焦点を当てて実施されたものである。結果:1)多くの大学がそれぞれの特徴が生かした学生ボランティア活動に取り組んだ。2)ボランティア活動の内容は、2011年以降、被災地域の必要と共に変化していった。3)ボランティア活動の展開において建学の精神が強く意識されていた大学は比較的少なかった。提言:1)学生ボランティアは建学の精神に基づく活動として位置付けられるべきである。2)建学の精神に共通項を持つ大学間の連携が計られるべきである。
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