概ね計画どおりに研究が進んでおり、中国における大学、教育行政機関での現地調査を行いました。また、私立大学連盟の調査・研究プロジェクト及び日本学生支援機構の委託事業に参加して、日本に関する調査を実施した.今までの調査結果に基づき、今年度は、主に大学の教育改革、大学の経営におけるIRの機能、及び学生の成長の促進、職業能力の形成における大学教育の効果について研究を行った。 今までの研究成果を社会に還元するために、日本高等教育学会で発表し、日本でシンポジウム企画し、講演を行った。また中国で開催するワークショップで講演し、国際的学術交流を行った。報告書にも執筆した。 主な研究成果:劉文君「日本におけるIRの現状と課題―日中比較」日本高等教育学会第20回大会・日中IRワークショップ(日本高等教育学会IRワーキンググループ・中高等教育学会IR分会主催)、東北大学・2017年5月、劉文君「大学教育の効果―卒業生調査からの知見ー」東洋大学IRシンポジュウム「大学教育の効果」2017年12月、劉文君「日本大学院教育政策と現状」中国海洋大学 高等教育研究ワークショップ、招聘講演、2018年1月、一般社団法人日本私立大学連盟大学IR 機能促進検討プロジェクト報告書「Ⅱ 私立大学におけるIRの課題と提言(5.コスト面)」『これまでのIR、これからのIR―課題と提言』20-21(2018年3月)、王戦軍著、劉文君訳「中国における大学評価と質保証」『IDE現代の高等教育』2018年6月号に掲載予定。
|