• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実施状況報告書

オーストリアにおける政治教育の定着過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 26381153
研究機関早稲田大学

研究代表者

近藤 孝弘  早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (40242234)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード政治教育 / オーストリア / コンピテンシー / 歴史教育 / 選挙権 / 教育課程 / 教科書 / 教師教育
研究実績の概要

特別研究期間を利用し,ウィーンを中心に先行研究ならびに教育関連の公文書の調査を集中的に実施し,またオーストリアの政治教育関係者にインタヴュー調査を行うことを通して,研究成果をまとめることができた。
具体的には,教育大学図書館ネットワーク,ウィーン大学図書館,国立図書館等が所蔵する19世紀から今日に到るオーストリアの政治教育に関する先行研究を系統的に確認し,存在が確認されながらオーストリア国内にない書籍についてはベルリン市立図書館に赴いて閲覧,また官報に掲載された政治教育関連の教育課程基準を網羅的に調査した。そのほかウィーン教育大学政治教育センター長のミトニク教授(Prof. Dr. Philipp Mittnik)に対して複数回のインタヴューを実施し,さらに長期にわたって政治教育の発展に尽力してきた同国を代表する政治学者であるペリンカ教授(Prof. Dr. Anton Pelinka, 中央欧州大学)ならびにラートコルプ教授(Prof. Dr. Oliver Rathkolb, ウィーン大学)から,戦後オーストリアにおいて政治的争点としての政治教育が占めてきた意味について話をうかがったほか,政治教育支援機関(デモクラティ・ツェントルム・ヴィーンならびにポリス)と教員研修を引き受けているクレムス継続教育大学の担当者にも面会して,それぞれの機関の活動と直面する課題等を確認した。
こうした調査から得られた研究成果は,大学教育学会での報告のほか,明るい選挙推進協会の機関誌Votersで発表したほか,単著書の原稿としてまとめることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

特別研究期間を得て集中的にデータ収集とその分析ならびに執筆作業を進めることができた。そのため予想以上に早く,学会発表原稿ならびに単著書の原稿をまとめることができた。

今後の研究の推進方策

現在,単著書出版のため原稿を修正中である。その過程で関連する領域の研究者のコメントを得ることにより,学術的により完成度の高い書籍を刊行するほか,結論をオーストリアの研究者へとフィードバックすることにより,学問的に有意義な研究交流を発展させることを予定している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 危機に経つ教養教育・市民性教育の観点から2017

    • 著者名/発表者名
      近藤孝弘
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 39-2 ページ: 14-18

  • [雑誌論文] オーストリアにおける主権者教育-発展の背景と目的2017

    • 著者名/発表者名
      近藤孝弘
    • 雑誌名

      Voters

      巻: 40 ページ: 10-11

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 危機に経つ教養教育-市民性教育の観点から2017

    • 著者名/発表者名
      近藤孝弘
    • 学会等名
      大学教育学会
    • 招待講演
  • [図書] 政治教育の模索-オーストリアの経験から2018

    • 著者名/発表者名
      近藤孝弘
    • 総ページ数
      232
    • 出版者
      名古屋大学出版会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi