研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ニュージーランドのニュー・パブリック・マネジメント型教育行政改革を事例に、改革における市民の位置付けについて実証的に検討した。結果、改革実現においては先住民の自決運動が大きな役割を果たしたこと、また結果責任を強く求められる新たなニュージーランド版チャーター・スクールは市民の学校運営参加が必須とされていないものの、先住民や移民の教育向上や文化承認の機会として評価するマイノリティ市民もいること、しかし制度自体はその正統性が民主的に担保されているとは言い難いことなどを明らかにした。
教育社会学、比較教育学