研究課題/領域番号 |
26381184
|
研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
志村 喬 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (70345544)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | イギリス / 国際情報交換 / 地理教育 / 社会科教育 / 知識論 / 地理学 / 教育学 |
研究実績の概要 |
初年度として先ず,教育学分野におけるケイパビリティ・アプローチ適用研究内容の把握に努めた。その結果,A.センの専攻分野に近い教育領域である開発・ジェンダー教育での適用が多いことに加え,M.ヤングの実在主義知識論・学力観への適用が可能であることが確認された。さらに,同知識論・学力観における基礎理論としてB.バーンスティンのペダゴジー論が英国で参照されることから,同理論の理解に努め,本研究の知識論的理論基盤を強化した。 一方,欧州の社会系教科教育における適用研究状況については文献調査により,イギリス及びフィンランドでの研究展開状況を把握するとともに,イギリスに関しては地理教育領域における歴史的背景を探究した。具体的には,現在のイギリス地理教育にみる地理知識・学力観が生成された1960年代の教科教育・変遷状況を,地理学・教育学・社会環境(教育政策等)の側面から解明し,成果は学会発表及び英文論文として発信した。 なお,計画年度内において逐次的遂行を予定した現地調査については,カウンターパートとの相談の結果,国際学会で打合せの機会を得,実施時期の修正を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
イギリスのカウンターパートとの日程調整ができず訪英調査が遂行できなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
次年度は,イギリスのみならず大陸欧州の関係研究者も集う学会参加を予定しており,初年次の研究計画内容はそれら機会等により達成される見込みである。
|
次年度使用額が生じた理由 |
予定した欧州での現地調査がカウンターパートの日程上の都合により実施できず渡航関係調査費用が繰り越された。
|
次年度使用額の使用計画 |
今年度の渡航関係調査費用として使用する予定である。
|