| 研究課題/領域番号 |
26381194
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| 研究機関 | 静岡大学 |
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研究代表者 |
磯山 恭子 静岡大学, 教育学部, 教授 (90377705)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | 教育学 / 社会科 / 市民的資質 / 法教育 / アメリカ / 法化社会 / 法的対話 / カリキュラム |
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| 研究実績の概要 |
本研究は，日本の法化社会の進展を踏まえ，市民のための法教育のあり方を考える基礎的研究である。本研究は，市民に必要な法的対話の意識・能力の育成を目指した法教育の理論と実践を分析し，日本の小・中学校の法教育のカリキュラムを構想するために必要な視点を提出することを目的としている。その際，アメリカの「法教育」（Law-Related Education）を先行モデルとする。本年度は，アメリカ法教育における市民に必要な法的対話の意識・能力の育成の理念・実態解明を行った。本年度の研究の成果は，具体的には，下記の四つである。
(1)国内外における法教育，司法教育，合衆国憲法学習，法的対話の学習，模擬裁判の学習に関する基本的文献，先行研究，実践事例報告を広く検索，収集し，データベース化を図った。
(2)アメリカ合衆国における法教育，司法教育，合衆国憲法学習，法的対話の学習，模擬裁判の学習を取り扱った先行研究，授業実践を明らかにするために，アメリカ教育省の外郭団体であるEducational Resource Information Center のデータベースの文献データの収録状況の調査・分析を行った。
(3)法教育，司法教育，合衆国憲法学習，法的対話の学習，模擬裁判の学習を重視したカリフォルニアの州の様々な関連財団・団体の開発したカリキュラム，教科書，教材，学習指導案を収集した。
(4)カリキュラムや教材を分析するために，本研究課題の法的対話の意識・能力の視点を抽出した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在までの達成度が(2)である理由は，以下の四つである。
(1)法教育，司法教育，合衆国憲法学習，法的対話の学習，模擬裁判の学習に関する文献目録を作成し，本研究課題の法的対話の意識・能力の理念を解明できた。
(2)アメリカ教育省の外郭団体であるEducational Resource Information Center のデータベースの文献データの収録状況の調査・分析から，本研究課題の法的対話の意識・能力の先行研究を整理できた。
(3)法教育，司法教育，合衆国憲法学習，法的対話の学習，模擬裁判の学習を重視したカリフォルニアの州の様々な関連財団・団体の開発したカリキュラム，教科書，教材，学習指導案の収集によって，本研究課題の法的対話の意識・能力の分析に必要な基礎的な資料を整理できた。
(4)カリキュラムや教材を分析するために，本研究課題の法的対話の意識・能力の視点を抽出した。
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| 今後の研究の推進方策 |
本年度に得られた成果から，アメリカの法教育における法的対話における紛争解決の意識・能力の育成の原理の一端が明らかになった。次年度以降，(1)アメリカの州社会科フレームワーク，カリキュラム，教科書，教材，学習指導案の分析，(2)専門家からの意見聴取・情報収集，(3)小・中学校における法教育の授業モデルの開発・実践を行うことで，アメリカの法教育における法的対話の意識。能力の育成の原理の精緻化を図っていく。
本年度は，静岡県社会科・法教育研究会での連携を生かして，小・中学校における法教育の授業モデルの開発・実践に取り組んでいく。
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