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2014 年度 実施状況報告書

国語科における小中高を通した論理教育カリキュラムと実践プランの策定

研究課題

研究課題/領域番号 26381209
研究機関広島大学

研究代表者

難波 博孝  広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (30244536)

研究分担者 青山 之典  比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (00707945)
宮本 浩治  岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (30583207)
吉川 芳則  兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 教授 (70432581)
幸坂 健太郎  広島大学, 教育学研究科(研究院), 特任助教 (20735253)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード論理教育 / 世界解釈 / 哲学する子ども
研究実績の概要

平成26年度は、3回の会合を持ち、研究の方針、目指すべき子どもの姿について共通の認識を持つことができた。研究の方針としては、小学校中学校高等学校において、校種や発達段階を超えた、論理に関わる力を有した子どもを育てるためのカリキュラムを開発すること、そのための基礎資料として、同じ問題を使って、学習者に調査をすることが確認された。また、目指すべき子どもの姿として、「哲学する子ども」が設定された。「哲学する子ども」とは、「問を立てることができる子ども」「問い続けることができる子ども」のことであり、このような子どもであることを、校種や発達段階に関係なく目指すことが確認された。
続いて予備調査のための設問の検討を行い、予備調査問題を決定することができた。予備調査問題は、小学校1年生の文章を使いつつ、同じ設問を使ってそれぞれの発達段階の子どものありようを見ることで、発達段階による変化とそれによらない姿の両方をみることが構想された。また、見るべき姿のカテゴリーとして、何を対象に読むかが設定され、以下のような分類がなされた。
文章内容  世界内容(α) 世界内容(β)
このカテゴリーを使って、予備調査問題から本調査問題へと調査をすすめていくことにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究の方針、目指すべき子どもの姿、予備調査問題の項目設定などで、メンバーの意思一致をはかることができたため。

今後の研究の推進方策

予備調査項目のさらなる検討を経て、小中高すべてにおいて予備調査を行い、その結果を精査した上で、本調査を今年度中に実施し、その内容を吟味して、カリキュラム開発の基礎資料とする。

次年度使用額が生じた理由

共同研究者のうち1名の妻がなくなったため、予定の会合の回数をこなすことができなかった。

次年度使用額の使用計画

予備調査と本調査を、当初の計画よりも広範囲に行うことで、全年度予算と今年度予算とを、十分予算使用ができる予定である。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (8件) (うちオープンアクセス 6件、 査読あり 1件) 学会発表 (5件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 未来の国語教育の方向性2015

    • 著者名/発表者名
      難波博孝
    • 雑誌名

      国語科教育実践の開拓と創造

      巻: 1 ページ: 9-16

  • [雑誌論文] 説明的文章の批判的読みの授業づくりの要点 ―指導に習熟する過渡期の教師の取り組みをもとに―2014

    • 著者名/発表者名
      吉川芳則
    • 雑誌名

      第126回全国大学国語教育学会研究発表要旨集

      巻: 1 ページ: 225-228

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 評論文読解指導の現状と課題―高等学校教員に対するフォーカスグループインタビューから―2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介・幸坂健太郎・黒川麻実・難波博孝
    • 雑誌名

      国語科教育

      巻: 77 ページ: 70-77

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 論理的な文章を解釈するための教材分析の提案―筆者の思考過程と目的に着目して2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要. 第一部

      巻: 63 ページ: 97-104

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 社会形成に資する読むことの教育に関する考察2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介
    • 雑誌名

      国語教育思想研究

      巻: 8 ページ: 97-104

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 森田信義の説明的文章指導論の変遷2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介
    • 雑誌名

      国語教育思想研究

      巻: 9 ページ: 29-36

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 説明的文章の授業における『論理的認識力』設定の意義2014

    • 著者名/発表者名
      青山之典
    • 雑誌名

      国語教育思想研究

      巻: 8 ページ: 65-74

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 説明的文章の授業における『論理的認識力』育成の研究―『論理』と『意味内容』との相互補完的な実践を通して―2014

    • 著者名/発表者名
      青山之典
    • 雑誌名

      広島大学大学院教育学研究科紀要,第一部

      巻: 63 ページ: 67-75

  • [学会発表] グループインタビューによる高等学校教員の意識調査―評論文読解指導の意義と課題をテーマとして2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介・幸坂健太郎・黒川麻実・難波博孝
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2014-11-08 – 2014-11-09
  • [学会発表] 国語科論理教育の拡張―論理・感情・欲動―2014

    • 著者名/発表者名
      幸坂健太郎
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2014-11-08 – 2014-11-09
  • [学会発表] 「日常の論理」の教育をトポスから考える ―「三角ロジック」的国語科読むことの授業の問題点―2014

    • 著者名/発表者名
      難波博孝
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2014-11-08 – 2014-11-09
  • [学会発表] 評論文とは何か―小中高の連接に向けて2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      ウィンク愛知
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-18
  • [学会発表] こわれたメディアとしての説明的文章教材 : 言論の場からみる、その問題と克服の方向2014

    • 著者名/発表者名
      難波博孝
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 発表場所
      ウィンク愛知
    • 年月日
      2014-05-17 – 2014-05-18
  • [図書] 国語科教育実践の開拓と創造2015

    • 著者名/発表者名
      難波博孝
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      広島大学附属小学校
  • [図書] 1日10分 言語力ドリル2014

    • 著者名/発表者名
      篠崎祐介 幸坂健太郎 難波博孝
    • 総ページ数
      16
    • 出版者
      第一学習社
  • [図書] ことばの授業づくりハンドブック2014

    • 著者名/発表者名
      難波博孝
    • 総ページ数
      209
    • 出版者
      渓水社

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公開日: 2016-05-27  

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