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2016 年度 実績報告書

活用力を育成する小・中学校における「伝統的な言語文化」(古典)学習モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26381216
研究機関高知大学

研究代表者

武久 康高  高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (70461308)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード古典教育 / 活用力 / 竹取物語 / 平家物語 / 枕草子
研究実績の概要

最終年度である本年度は、これまでの年度を踏まえ、以下のような研究を行った。
(1)多くの小中学校で実践可能な「活用型古文授業」の学習モデルを、①「他テキストと関連させて読む」という方法を活用することで、それぞれの教材が持つ特性や価値に気付くといった学習、②①で読み取った教材の特性を具体的な文脈で活用する学習と定めた。
(2)特に中学校における学習モデルを作成し、冊子にまとめた。
(2-1)中学1年:“「物語」の始まりである『竹取物語』が、「物語」という形式でどのような人間の姿を描き出しているのか、羽衣伝承との比較を通じて理解する”といった学習を構想し、その具体的な教材分析案と指導案を提示した。さらにそこでの理解をリアルな文脈で活用するべく、「まだ『物語』を読んだことがない平安時代の女房に『物語の始まり』である『竹取物語』の面白さを伝える」といった言語活動を設定した。
(2-2)中学2年:“戦いの現実そのものを描き出す『平家物語』「扇の的」の特徴を『源平盛衰記』との比較を通じて理解する”といった学習を構想し、その具体的な教材分析案と指導案を提示した。さらにそこでの『平家物語』理解を、補助教材である「敦盛最期」「知章最期」「小宰相身投」「先帝身投」の読みにおいて活用し、『平家物語』の問いかけにせまるという言語活動を設定した。
(2-3)中学3年:“『枕草子』「春はあけぼの」の表現特性を、[1]各季節の構造(「みんながいいと考えるもの」「作者が『これもいい』と考えるもの」を描くという構造)を通じて理解する、または[2]三代集四季部にみられる美意識との比較を通じて理解する”といった学習を構想し、その具体的な教材分析案と指導案を提示した。さらにそこでの理解をリアルな文脈で活用するべく、春夏秋冬それぞれ具体的な言語活動を設定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「物語の始まり」としての『竹取物語』―『竹取物語』の教材価値とその授業案―2017

    • 著者名/発表者名
      武久康高
    • 雑誌名

      高知大学教育学部研究報告

      巻: 77 ページ: 33-44

    • オープンアクセス
  • [図書] 活用型授業のための中学校古文学習資料集2017

    • 著者名/発表者名
      武久康高
    • 総ページ数
      39
    • 出版者
      自費出版

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公開日: 2018-01-16  

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