本研究は、小学校家庭科における授業を、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れて、「全ての子どもが安心して参加できる授業」に改善しようとするものである。ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業づくりのためには、授業構成の工夫、情報伝達の工夫そして、一人ひとりの学びへの対応が必要であることが確認された。また、そのためにはICT機器を活用することが有効であることが示唆された。授業において教師及び児童生徒がICT活用の効果を高めるためには、環境整備のみならず、情報セキュリティの確保に配慮することが重要であることが示唆された。得られた知見をもとに、小学校家庭科授業を構想した。
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