本研究の目的は,小学校・読むことの単元計画作成チェックリスト(CL)を作成し,その使用の影響,有効性を,教員,児童を対象として科学的に明らかにすることであった。初年度は,小学校教員へのヒアリングと理論的考察を踏まえ,CLを作成した。その後,教員のCL使用により以下の3点が明らかとなった。①国語科授業作りでの教員のCL使用有無によって,実際の授業前後の児童の自己評価,内発的動機づけが高まること。②教員のCL使用の有無により,教員の授業作り観が変化し,多忙感の訴えが減少すること。③長期的なCLの使用が教員の授業作り観を高めること。つまり,CL使用は教員,児童の両方に好影響をもたらすことが示された。
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