本研究の目的は、教師の専門性開発の観点から家庭科におけるシティズンシップ教育の実践枠組みを解明することである。家庭科教師の専門性は、生徒と教師の対話的な授業の振り返りによって開発された。教師の専門性は、実践のための知識、実践を進めるスキル、実践に埋め込まれた知識であった。家庭科におけるシティズンシップ教育では、ケアの倫理を学ぶ。実践構図は言葉にできない人のために私的空間と公的空間を結びつけることが示唆された。ジェンダー平等を目指す家庭科は、人権を養護するだけでなく、ジェンダー平等な市民を育成する教科に拡張することで、学校文化やグローバル社会をエンパワーしていく可能性がある。
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