精神的弾力性の研究について、継続しているものを発展させ、研究論文を2本(公刊済み1本、印刷中1本)、ならびに学校教員と子どもを対象にした質問紙調査を実施中である。 研究論文に関しては、1つは本研究費で収集した洋文献をもとに、児童期中期の精神的弾力性の涵養についてどのような教育的働きかけが行われているかについて、その要素についてレビューを行ったものであり(2018年2月公刊)、もう1つは以前に行った試行的実践を基にして本研究費で収集した文献の知見を加味しながら、実践上の意義を論じたものである(印刷中)。 また付加的に、大学生を対象とした失敗時における気持ちの切り替えという点に焦点を当てた精神的弾力性に関する研究も行った(発表準備中)。この知見を児童期中期に援用できるように検討している。 学校教員を対象とした子どもの精神的弾力性に関する対人認知様式(Role Construct Repertory Testを利用したイメージ調査)の調査用紙、ならびに子どもを対象とした児童期中期ごろの精神的弾力性モデル(イメージ)についての調査用紙については、内容や質問表現について学校教員のチェックを受けた上で改訂を重ね、現在調査実施中である(日本教育心理学会や日本発達心理学会などの関連学会での発表準備を進める)。 以上のような研究進捗や研究内容、各種情報について、公開のホームページを設けて周知に努めた(http://danryoku.exblog.jp;2018年3月まで)。
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