研究課題/領域番号 |
26381255
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
保坂 亨 千葉大学, 教育学部, 教授 (30173579)
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研究分担者 |
伏見 陽児 千葉大学, 教育学部, 教授 (20156813)
笠井 孝久 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40302517)
佐瀬 一生 千葉大学, 教育学部, 准教授 (40595782) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 交流人事教員 / 実務家教員 / 教職大学院 |
研究実績の概要 |
近年、学校現場の経験を豊富に持つ教員養成学部の交流人事教員と教職大学院の実務家教員の導入が、急速に広がりつつある。本研究は、こうした交流人事教員と実務家教員の実態、及びその教員養成における具体的な内容を明らかにし、その分析を通じて今後の教員養成における可能な役割について展望した。報告書「教員養成における交流人事教員と実務家教員の役割」においてまとめた研究成果は以下の通りである。 1.教員養成系大学・学部における交流人事教員の実態調査:平成15年度香川及び島根大学教育学部を皮切りに全国の教員養成大学に広がっていった交流人事教員の実態を調査した。その結果、平成26年度時点で教育委員会から大学への交流人事教員の派遣が行われているのは、33道府県(66名)と7政令指定都市(7名)、1中核市(1名)で合計74名、派遣されている大学は33校であった。 2.質問紙調査による研究者教員と実務家教員の比較:新たに作成した質問紙によって実務家教員と研究者教員の教師発達観や教員養成観を探索した。実務家教員と研究者教員では、大学で身につけるべき基礎的な資質能力の捉え方や、教師の学びを促す文脈の捉え方が異なるという興味深い結果が示された。 3.実務家教員の導入にみる教員養成改革の方向性:教職大学院における実務家教員の位置付けを法令等から概観し、両者によって構成される組織体制に期待される今後の教員養成の方向性を論じた。 4.教職大学院における交流人事教員と実務家教員の実態と課題:文部科学省調査に従って、実務家教員を4類型に分類した上で事例的に分析し、「退職教員」の雇用形態と交流人事教員を核とした実務家教員の役割(特に学部授業負担)が課題であることを指摘した。
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