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2015 年度 実施状況報告書

性犯罪被害対策及び人工妊娠中絶防止の緊急避妊薬情報を含む学校での性教育方法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 26381256
研究機関新潟大学

研究代表者

笠井 直美  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (20255243)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード緊急避妊薬 / 中学生 / 高校生 / 男女理解 / 交際 / 保健指導 / 性に対する意識 / 指導内容検討
研究実績の概要

当該年度に実施した研究の目的は、高等学校2学年を対象に緊急避妊薬の内容を含めた男女理解および高校生における交際に関する保健指導が性に対する意識にどのような変化をあたえるのかを検討し、今後必要な指導内容を明らかにすることである。方法 1.研究参加者:A県高等学校普通科の2学年3クラスの男女120名(男子58名/女子62名) 2.データ収集方法およびデータ収集期間 (1) 無記名式自己記入式質問紙による集合調査法。(2) データ収集期間は2015年5月~10月に行った。介入前の調査:授業介入の1週間前に保健体育の授業開始前に実施。介入直後の調査:本研究内容の授業終了時に実施。介入4ヶ月後の調査:保健体育の授業開始前に実施。3.調査内容質問紙調査は、日本性教育協会が行っている第7回青少年の性行動全国調査Ⅷ:8)の調査票を参考に不足していた質問項目を加え (1) 性経験・性行動 (2) 性規範・性意識 (3) 性的被害 (4)性知識・情報 (5) 基本属性とした。4.分析方法:統計解析には、IBM SPSS Statistics 22 for windowsを用いた。単純集計後、授業介入前後の基本属性をのぞく各項目にχ2乗検定を行い変数間の関係について検討した。なお、統計学的有意差の判定は*:p<0.05とし、無回答の者は各分析から除外した。結論として、次の3点に集約された。1.緊急避妊薬に関する情報は定期的に周知していく必要がある。2.緊急避妊薬の入手方法や服用期間は実例をあげて説明する。3.自分自身のことのようにイメージできる教材の検討が必要である。なお引き続き、中学生の時期に、緊急避妊薬の内容を含めた男女理解および男女交際に関する保健指導が必要であると考えることから継続して研究活動を行う計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は、高等学校2学年を対象に緊急避妊薬の内容を含めた男女理解および高校生における交際に関する保健指導が性に対する意識にどのような変化をあたえるのかを検討し、今後必要な指導内容を明らかにすることが可能となったため。

今後の研究の推進方策

中学生の時期に、緊急避妊薬の内容を含めた男女理解および男女交際に関する保健指導が必要であると考えることから継続して研究活動を行う計画である。
さらに今年度の研究結果の詳細な分析を実施する。

次年度使用額が生じた理由

文献として購入を予定していた書籍が絶版となっており、購入が不可能となり、年度末を迎えたため。

次年度使用額の使用計画

来年度、新たな文献を選定し、購入する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 高校生における性に関する知識・態度・行動の現状および緊急避妊薬に対する意識2015

    • 著者名/発表者名
      猪俣史織、笠井直美
    • 学会等名
      一般社団法人日本学校保健学会第62回学術大会
    • 発表場所
      岡山コンベンションセンター(岡山県,岡山市)
    • 年月日
      2015-11-28
  • [学会発表] 高校生への緊急避妊薬を含めた性教育後の性意識の変化2015

    • 著者名/発表者名
      猪俣史織、笠井直美
    • 学会等名
      新潟県学校保健学会
    • 発表場所
      直江津学びの交流館(新潟県,上越市)
    • 年月日
      2015-11-21
  • [図書] 性に関する指導の手引き2016

    • 著者名/発表者名
      性に関する指導の手引き改訂版・編集会委員(笠井直美, 新保英博, 金澤日呂子, 町田央子, 丸山美貴, 片桐麻子, 外山富意, 森和香子, 志田哲也, 脇川恭子)
    • 総ページ数
      17
    • 出版者
      新潟県教育委員会

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公開日: 2017-01-06  

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