養護教諭の専門性を支える「養護学」体系の構築

2014 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 26381259
• 研究機関: 静岡大学
• 研究代表者: 鎌塚 優子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80616540)
• 研究分担者: 朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731) ; 小林 央美 弘前大学, 教育学部, 准教授 (00419219) ; 岡田 加奈子 千葉大学, 教育学部, 教授 (10224007) ; 河田 史宝 金沢大学, 学校教育系, 教授 (10451668) ; 池添 志乃 高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652) ; 竹鼻 ゆかり 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30296545) ; 鹿野 裕美 宮城大学, 看護学部, 准教授 (40510631) ; 上村 弘子 岡山大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (40555348) ; 中下 富子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (50398525) ; 齋藤 千景 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 准教授 (50618163) ; 西岡 かおり 四国大学, 生活科学部, 准教授 (60441581) ; 三森 寧子 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (70633395) ; 矢野 潔子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80549163) ; 齊藤 理砂子 聖学院大学, 人間福祉学部, 講師 (90634907)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 養護学 / 学問体系 / 養護教諭養成

研究実績の概要

本研究は、養護教諭の専門性を支える「養護学」体系の構築を図ることを目的とする。
・これまで養護教諭養成において使用されている「養護概説」の教科書の領域について分析し、養護教諭養成に必要とされる内容を整理し検討を行った。また、免許法科目「養護概説」のシラバス調査から養護教諭養成の現状と養護学の柱となる内容を抽出し、その結果について学会報告した。
・養護学及び養護教諭養成に関わる研究等を専門としている研究者を対象とし研究会を３回開催、養護学についての質疑、議論の内容をまとめ学問構築のための基礎資料を作成した。
・医学、看護学、保育・幼児教育、教育、心理学、社会福祉学等、近接領域の学問体系の枠組みや内容、学問体系の組み立て、各領域についての文献調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

今年度は、「養護概説」の教科書の領域について分析し、養護教諭養成に必要とされる内容を整理・検討及び免許法科目「養護概説」のシラバス調査から養護学の柱となる内容の抽出、近接領域の学問体系の文献調査を実施した。さらに来年度実施予定であった専門家へのグル－プインタビュ－調査について、研究遂行上、一部研究方法の変更を行い実施しするなど当初の計画以上に進展している。
研究方法の変更点は来年度実施予定である専門家へのグル－プインタビュ－調査の前段階として、専門家を招いての研究会開催後の質疑、議論等をまとめ、それらをもとに来年度グル－プインタビュ－を実施するという方向で進める。来年度も引き続き専門家を招いての研究会を開催する予定である。

今後の研究の推進方策

平成２７年度は「養護学」体系の枠組み及びそれぞれの枠組みの具体的内容の検討を行うう。【計画１】専門家を招いての研究会の開催【計画２】専門家へのグル－プ・インタビュ－調査を実施、昨年度の研究結果をふまえての養護学の枠組みの検討【計画３】計画１，２の結果に基づき内容を整理し全国調査に向けての質問紙調査を作成する。

次年度使用額が生じた理由

全体会議の日程調整が困難であり参加できないメンバ－の未使用の旅費、資料作成費等の残額が生じた。

次年度使用額の使用計画

今年度、メンバ－の全体会議への旅費及び資料作成費として使用する。

研究成果

• [学会発表] 養護教諭養成大学における「養護概説」開講の現状と課題 (2015)
  • 著者名/発表者名: 三森寧子，竹鼻ゆかり，矢野潔子，西岡かおり，朝倉隆司，池添志乃，岡田加奈子，鎌塚 優子,上村弘子,河田史宝,小林央美,齋藤千景,齋藤理砂子,鹿野裕美,中下富子
  • 学会等名: 日本健康相談活動学会第11回学術集会
  • 発表場所: 愛知学院大学名城公園キャンパス（名古屋市）
  • 年月日: 2015-03-01