研究課題/領域番号 |
26381268
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
永守 基樹 和歌山大学, 教育学部, 教授 (40164470)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 美術教育 / 絵画教育 / 絵画 / 題材開発 / カリキュラム / 美術教育のディシプリン |
研究実績の概要 |
平成27年度の本研究プロジェクトについて以下の研究活動・発表を行った。研究代表者である永守基樹の他に、研究協力者4名で研究活動を行った。(研究協力者:鷹木朗・保富仁之・湯川雅紀・南洋平) 1.毎月1回の研究協力者との討議 2.研究題目に関するシンポジウム開催(2016年1月31日);[絵画・以降]の時代に構想するマティスへと遡行する絵画教育―ゲスト討論者 大嶋 彰(滋賀大学・絵画)、岡本康明(京都造形芸術大学・現代美術・美術教育)、山木朝彦(鳴門教育大学・美術教育学)、■研究発表者(発表順)(1)永守基樹(和歌山大学)、(2)鷹木 朗(京都造形芸術大学)(3)湯川雅紀(智辯学園和歌山小学校)(4)南 洋平(和歌山県立粉河高等学校)(5)保冨仁之(和歌山県立田辺高等学校) 3.美術科教育学会第38回大阪大会における高等発表―(1)[絵画・以降]の時代に構想するマティスへと向かう絵画教育(永守基樹)(2)[絵画・以降]の時代に構想するモンドリアンとマティスの題材化(鷹木 朗)(3)[絵画・以降]の時代に構想するマティス“JAZZ”の題材化―図画工作教育におけるマティス流コラージュの可能性―(湯川 雅紀) (4)[絵画・以降]の時代に構想するマティス絵画の題材化-「ダンス」「音楽」をモデルとする絵画表現から-(南洋 平) (5) [絵画・以降]の時代に構想するマティスの“装飾的室内”絵画の題材化(保富仁之)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成26-27年度にいおいて、1970年代ミニマル絵画から20世紀初頭のモンドリアンの抽象絵画に遡行する絵画教育カリキュラムの開発を行った。これは予定通りの進捗である。
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今後の研究の推進方策 |
平成26-27年度の成果をふまえ、平成28年度はモダニズム絵画(美術)の総体について、総括的なカリキュラム開発を行う予定である。 具体的には以下の画家を焦点として、「図と地」の構造の形成/還元を基軸として、美術教育における中核的なディシプリンをカリキュラムのなかに呈示・提案していきたい。(1)フランク・ステラ、(2)バーネット・ニューマン、 (3)マーク・ロスコ、(4)ジャクソン・ポロック、(5)モーリス・ルイス、(6)フライス・マーデン、(7)エルスワース・ケリー、 (8)ピエト・モンドリアン、(9)アンリ・マティス。
他方、ポストモダニズムの文脈で美術教育を把握するための「メタ・コミュニケーション」のカリキュラム構想を本研究プロジェクトでのカリキュラム開発と対を為すものとして、提案することで、研究のビジョンを今後につなげていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
美術科教育学会大阪大会での口頭発表に際して、研究協力者の出張旅費を予定していたが、1名を除いて宿泊費が不要であったため旅費が変更となった。
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次年度使用額の使用計画 |
題材・カリキュラム開発に関する費用として画材、書籍、会議費、研究協力への謝金、学会での口頭発表(美術科教育学会静岡大会)のための出張旅費、研究報告書の印刷製本費等を中心に使用する。
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