日本産業技術教育学会は、教員として修得すべき資質・能力を明らかにした「技術科教員養成修得基準」を策定し、これに基づいて「技術科教員指導能力認定試験」も実施している。本研究では、質保証のさらなる高度化を図るために評価・認定システムを意図した4つの研究結果について報告する。まず、同修得基準と教員採用試験問題と比較から、同修得基準の妥当性が検証された。続いて、教育委員会等へアンケート結果から、それらの認知度が低いことが判明した。次に、大学開設科目を調査した結果、同修得基準に対するカバー率にかなりのバラツキがあった。最後に、修得基準の指導項目毎に4段階の評価規準案を作成し検証した。
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