研究課題/領域番号 |
26381276
|
研究機関 | 長崎総合科学大学 |
研究代表者 |
上薗 恒太郎 長崎総合科学大学, 共通教育部門, 教授 (50128005)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 道徳授業 / 自己肯定感 / 戦争と平和 / 平和責任 / 中華人民共和国 / 道徳教科書 |
研究実績の概要 |
1.海外に出て研究するための体制を整え(ノート型コンピュータ、文献など)を整備し、 2.中華人民共和国で新しく発行された道徳教科書(新しい課程標準に基づく教科書、特に「品徳と生活」)ならびに価値項目を並べた形式の古い教科書を収集し、 3.自己肯定感に関する研究成果を中華人民共和国に持ち込んで、上海を訪問しての道徳教育検討会(2015年6月)、日本から上海に道徳授業を持ち込んでの授業実施と検討会(2015年12月)、さらに煙台ならびに洛陽を訪問しての道徳授業(2016年5月)の3つの道徳授業実践をおこない、 4.自己肯定感の研究を土台に「子どもを支える道徳授業の必要」を教育哲学研究に発表し(教育哲学研究第112号、pp.130-150&294-295、2015年11月)、ブラジルはサントスでおこなわれたAssociation for Moral Educationの大会(2015年11月)でMoral Education for Self-affirmative Consciousness in East Asia -Clinical comparison of consciousness of children-を発表し、中華人民共和国の道徳教科書にみる戦争と平和に関して2つの論文「中華人民共和国の道徳教科書にみる戦争と平和-教科書を通じた統合」(長崎総合科学大学紀要第55巻2号、pp.42-96、2016年1月)ならびに「中華人民共和国の道徳教科書における戦争と平和」(道徳教育方法研究第21号、pp.1-10&i、2016年3月)を公表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1.2015年度に3本のレフェリーつき論文を公表し、1つの国内での学会発表をおこない、1つの国際学会で発表をおこなった。 2.自己肯定感に関わる道徳授業を、中華人民共和国の上海、煙台、洛陽に持ち込み、6回の授業をおこない、双方で授業について検討・討論をおこなった。
|
今後の研究の推進方策 |
1.引き続き中華人民共和国における新しい道徳教科書の動向に注視して収集に努め、 2.中華人民共和国との道徳授業交流を進めて研究成果を日本だけでなく国際的に還元し、 3.研究成果を論文などとして発表する努力を重ねる。
|