研究課題/領域番号 |
26381286
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
太田 政男 大東文化大学, 文学部, 教授 (70102192)
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研究分担者 |
阿部 英之助 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 特任講師 (10408982)
佐藤 史人 和歌山大学, 教育学部, 教授 (80324375)
児美川 孝一郎 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (50287835)
大串 隆吉 首都大学東京, 都市教養学部, 客員教授 (70086932)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 産業社会と人間 / 総合学科 / キャリア教育 / 職業教育 / キャリアデザイン / 職業意識 |
研究実績の概要 |
本研究は、総合学科高校の特色ある科目である「産業社会と人間」に焦点をあて、 「産業社会と人間」が持っている「職業意識」の形成やその教育的効果の検証を行った。 長野県の総合学科高校に継続的な調査を行い、これまでに、学校長の許可のもとで、①校長、総合学科主任、教員へのインタビュー調査、②生徒(高1年~高3年)へのアンケート調査(2015年)③生徒進路希望調査の分析および科目履修状況調査(2015年)、生徒(高3年)、生徒(高3年)への卒業時インタビュー調査などから、検証を行ってきた。以上の調査より、これまでなかなか明らかにならなかった、「産業社会と人間」の課題やその教育的意義そしてキャリア意識の形成などを探ることができた。 本研究では、総合学科が目指している「職業意識」に対して以下のような仮定を立てた。「職業意識」とは、職業学科が育てているような特定の職業に関連する知識や技能ではないが、「特定の職業に向かおうとする意識や能力」のこととした。すなわち、特定の職業についての 知識や技能でも、意欲や態度でもなく、もっと幅広い意味で、生徒たちが社会に出た時に困らないための汎用的な力、いわば社会的自立を促すことなのではないかと考えた。また、「産業社会と人間」以外にも「課題研究」等の総合学科の教育課程や学校側の履 修指導・学習指導という要素など、自らの将来を考えるためのオリエンテーションの機能を果たし、実際には他の分野や領域でも 通用する基礎的・汎用的能力を獲得へ繋がっていることが明らかとなった。
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