研究課題/領域番号 |
26381297
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研究機関 | 京都光華女子大学 |
研究代表者 |
智原 江美 京都光華女子大学, こども教育学部, 教授 (90217240)
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研究分担者 |
長谷 美帆 (下口美帆) 京都光華女子大学, こども教育学部, 准教授 (00582165)
田中 慈子 京都光華女子大学, こども教育学部, 講師 (00710378)
鍋島 惠美 京都光華女子大学, こども教育学部, 教授 (70723451)
和田 幸子 京都光華女子大学, こども教育学部, 准教授 (40596615)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 保育内容「表現」 / 総合表現 / クロスカリキュラム / 保育者養成 |
研究実績の概要 |
平成26年度にはアンケート調査で幼稚園・保育所での表現活動の実態と保育者として考える表現領域の活動に必要な資質が明らかとなった。保育現場への調査結果を受けて、平成27年度には全国の保育者養成校を対象として「保育者養成における「表現領域の授業に関する調査」と題するアンケート調査を科目担当教員を対象に実施し、55校より回答を得た(回収率は約30%)。 平成28年度には、養成校を対象としたアンケート調査で明らかとなった表現領域の授業内容、授業で重点をおいている事柄などについて分析し、その結果を保育学会第69回大会においてポスター発表を行い、京都光華女子大学研究紀要第54号に論文として発表した。 アンケート調査の結果、養成校では総合表現としての授業内容には劇・ミュージカルのような総合芸術としての取り組みと、音楽、造形、身体、言葉表現の活動要素を取り出して他領域の活動を掛け合わせた活動を実施するという2種類のとらえ方があることが明らかとなり、保育者を目指す学生に感性や実践力を習得させるための表現の授業として後者の活動をとりあげ、授業内容や授業計画について検討した。検討内容をもとに養成校の授業における総合表現活動として、造形表現と身体表現、音楽表現と言葉表現の2領域を重複させた活動を実施し、さらに発展させた4領域を重複させたクロスカリキュラムによる授業の実施に取り組んだ。その成果を作品として幼稚園児を対象として発表を行うとともに、現場保育者からの評価を得、担当教員や受講学生の振り返りも反映させた保育者養成校としての総合表現活動のモデルカリキュラムを作成した。また、3年間の調査、研究、実践の成果を報告書にまとめ、印刷物として発刊した。
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