現在、子供の抱える問題も多様化・潜在化しており、養護教諭が積極的に対応することを求めている。しかし、養護教諭は救急処置や保健指導などの本来の業務だけでなく、その他の雑務に追われることも少なくない。特に、複雑な事情を抱えた子供たちへの関わりは、その背景にある状況や文脈や思いをしっかり理解し受け止めなければならないが、養護教諭にそのための時間と労力が十分にあるとはいえない。 本研究では、主に保健室に来室する子供にまつわる情報を共有するシステムを開発し、子供の背景や文脈・経過・悩み・思いや願いといった状況に埋め込まれた情報を構造的に可視化することで、複数の視点による多面的な子供理解を支援する。
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