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2017 年度 実績報告書

アメリカ進歩主義期における特別な教育的配慮の理論と実践に関する史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26381302
研究機関北海道教育大学

研究代表者

千賀 愛  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10396335)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードデューイ実験学校 / フィールド博物館 / 歴史授業
研究実績の概要

基盤研究Cの4年度目(最終年度)は、進歩主義教育の先駆けとして実践を展開していたデューイ実験学校と関連が深いシカゴ・フィールド博物館の展示内容やシカゴ市の公立学校の訪問状況について調査を行った。19世紀末のシカゴでは、現代のようにカラー写真が掲載された教科書・副読本やインターネットがない時代においては、博物館を訪問して実物や模型を教材として学ぶ授業が模索されていた。学習に困難がある場合、視覚的な教材が有用である点は現在の研究では明らかになっているが、当時は教材の形態が制約されるなかで、博物館を訪問していたことが分かった。
2017年9月に早稲田大学で開催された日本デューイ学会第61回研究大会において「デューイ実験学校の歴史授業とシカゴ・フィールド博物館の「住まい」の展示活用」 の口頭発表を行った。その際、デューイ実験学校の研究者から複数の貴重な意見をいただき、2017年11月から2018年1月にかけて研究論文の執筆・投稿を行った。2018年4月現在、日本デューイ学会の学会誌において審査中となっている。
また2018年2月には、デューイ実験学校の実践記録の一部が保管されているコーネル大学附属図書館内の貴重資料室を訪問し、資料調査を行った。これにより報告書執筆や上記の投稿論文を補完することが可能となった。具体的な資料は、実験学校の元教師によるKatherine Camp Mayhew Papers である。Campの父がコーネル大学の仕事に関連していたこともあり、過去の所蔵先のTeachers Collegeから移管された資料群である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] デューイ実験学校のグループⅣとⅤにおける「住まい」に関する教育実践 : 小学校のカリキュラム開発のための予備的検討2017

    • 著者名/発表者名
      千賀愛・田中宏実
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要. 教育科学編

      巻: 76(2) ページ: 65-76

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本の住教育の実践的研究に関する課題と展望 : 北海道・アイヌ民族と沖縄・琉球の人々の住まいから2017

    • 著者名/発表者名
      田中宏実・千賀愛
    • 雑誌名

      藤女子大学人間生活学部紀要

      巻: 54 ページ: 15-23

    • DOI

      info:doi/10.15092/00001526

    • オープンアクセス
  • [学会発表] デューイ実験学校の歴史授業とシカゴ・フィールド博物館の「住まい」の展示活用2017

    • 著者名/発表者名
      千賀愛・田中宏実
    • 学会等名
      日本デューイ学会 第61回研究大会
  • [学会発表] 秘密基地づくりを通した住教育のプログラム開発 インクルーシブ教育の実践から2017

    • 著者名/発表者名
      田中宏実・千賀愛
    • 学会等名
      2017年度日本建築学会大会(中国)
  • [図書] デューイ・スクールーシカゴ大学実験学校:1896年~1903年ー2017

    • 著者名/発表者名
      小柳正司監訳  (千賀愛:第9章・第14章)
    • 総ページ数
      303
    • 出版者
      あいり出版
    • ISBN
      978-4865550405

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公開日: 2018-12-17  

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