国語と算数困難のリスク要因を検討し、リスク回避の支援教材について検討した。ひらがな音読に関しては音読時間延長のリスク要因を検討した。特殊音節に関して、小学2・3年生では、ひらがな単語の流暢な読みと言語性短期記憶の低成績がリスク要因であった。読解に関しては、読解未達成のリスク要因として、言語性ワーキングメモリと共に因果関係の理解困難を指摘した。健常パターンと異なる算数思考問題の低成績パターンを示すLD児は、言語理解指数や知覚統合指数が個人内で低い傾向を示し、背景要因として指摘した。リスクに対応した支援プリント教材を作成した。近赤外線分光法を用い、音韻処理時の脳活動を検討し低学年の特徴を指摘した。
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