専門性の異なる就学前後では、教育と保育という目的の違いから、支援において重視する視点が異なっている事が危惧されている。そこで、本研究では、障害のある児童に対する支援の一貫性を保持するために、就学前後で「どのような情報」を、「どのように翻訳すべきなのか」を検討した。その結果、幼稚園教諭が支援の必要な場面として注目していた場面は、「集団活動」「断続的活動」「対人活動場面」「設定保育場面」「活動切替場面」の5つの場面であった。この5場面について幼稚園教諭に評定を求め、想定される小学校での支援内容に翻訳した情報を、半年後に小学校教諭に評価を求めたところ、約半数が有益であったと評価していた。
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