本研究では,発達障害のある高校生又は関係する教師が,高校生活において使用する「各種ツール」の開発を行った。具体的には,①「学習面・行動面(対人面)の困難」の実態把握を自ら行うための「セルフ・チェックリスト」(標準化参加高校生約14000人)の開発,②①に基づく「本人用自己理解ワークブック」の開発と試行的授業実践,③教科担当全教師による「実態把握チェック・リスト-高校生用-」の開発,④「原版:合理的配慮提供手続きマニュアルー高校生用-」の開発,⑤④の実際的使用におけるエビデンス・データの収集,等が実施された。これらは,全て外部専門家との連携のためのデータ提供が行われるよう工夫されている。
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