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2016 年度 実施状況報告書

学校における教員と作業療法士の連携・協働モデルの開発-スクールAMPSを用いて

研究課題

研究課題/領域番号 26381330
研究機関県立広島大学

研究代表者

古山 千佳子  県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (90280205)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードスクールAMPS / 特別支援教育 / 作業療法士 / 教員 / 連携 / 協働
研究実績の概要

わが国におけるスクールAMPS認定評価者を増やす目的でスクールAMPS講習会を開催し,受講生に対しスクールAMPSを用いた学校等での作業療法事例の提供を依頼した。その結果,現時点で6事例が集まった。事例の中には,保育園に通う自閉症スペクトラム(ASD)の男児(4歳)に対し,スクールAMPSで観察評価を行い,その結果をもとにリトミックや屋外での道具遊びを導入したり,1日のスケジュールや一斉指示を言葉と文字で伝えるなど視覚支援を強化するよう提案した事例。幼稚園に通う自閉症スペクトラム(ASD)の男児(4歳10ヶ月)にスクールAMPSを行い,その結果をもとに微細運動を要する課題を導入し,枠線を太く大きいものにし,ホワイトボードに手順や手本を示すなどの提案を行った事例。小学校2年生で通常学級に通う男児に対し,スクールAMPS観察評価を行い,その結果をもとにCO-OPアプローチを用いて介入した結果,運動能力値が0.7ロジット,プロセス能力値が0.8ロジット向上した事例などが報告された。
さらに,スクールAMPSを用いて教員と協働する際のメリットとデメリットに関するアンケートを実施した。昨年度実施したスクールAMPSを用いた教員との協働におけるメリットとデメリットに関するグループインタビューのデータと共に分析中である。現時点で明らかになったメリットは,スクールAMPSを用いたことで主観的な観察評価に留まることなく客観的な視点で観察評価でき,その結果を教員に対して客観的に説明できたことなどがあった。デメリットは,スクールAMPSを使う作業療法士の技量不足やコストパフォーマンスの問題が明らかになっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

スクールAMPS認定評価者の数が少ない状況が続いており,予測以上にデータ収集と事例収集が進んでいない。

今後の研究の推進方策

引き続きスクールAMPS講習会を開催し,受講生へのインタビューを行うと共に実践事例の収集を行う。インタビュー結果を分析すると共に実践事例をまとめて事例集を作成する。

次年度使用額が生じた理由

データ収集と事例集の作成が遅れていることにより印刷費および郵送費が発生しなかったため。

次年度使用額の使用計画

スクールAMPSを使用できる作業療法士を増やし,データ収集を依頼する目的でスクールAMPS講習会を開催する。また,学校でスクールAMPSを用いた作業療法を実施した際のメリットやデメリットについて講習会受講者にインタビューすると共に事例提供を呼びかける。インタビュー結果を質的に分析すると共に,少なくとも10事例を集めて事例集を作成する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 特別支援学校における作業療法の試み-COPMとスクールAMPSを用いて-2016

    • 著者名/発表者名
      古山千佳子,吉川ひろみ,高木雅之,永吉美香,山西葉子
    • 学会等名
      第50回日本作業療法学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2016-09-09 – 2016-09-11

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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