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2016 年度 実績報告書

問題行動に対応できる教員養成プログラムの開発ービデオ学習教材の効果測定ー

研究課題

研究課題/領域番号 26381332
研究機関星槎大学

研究代表者

三田地 真実  星槎大学, 共生科学部, 教授 (10209265)

研究分担者 岡村 章司  兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (00610346)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード応用行動分析学 / ABA / 理解啓発 / ビデオ教材 / 問題行動 / 教員養成
研究実績の概要

初年度(平成24年度)は、現場の教員(主に公立の小学校、中学校、特別支援学校)が児童生徒の問題行動をどのように把握し、それが生起している理由・対処法などについてアンケート調査を実施した。その結果、大半の教職員が応用行動分析学(ABA)という行動の科学の原理には即していない、直観的・体験的な指導を行っていることがわかった。(この結果は翌年の日本特殊教育学会で発表した。)
二年目(平成25年度)は、前年度の結果を踏まえて、教員を対象としたABAの理解啓発のビデオを研究者チームで独自に仮製作し、その効果測定(ビデオの視聴前後でのABAの理解度チェックの得点を比較)を行い、特にABAのことを知らない初学者に対して、ABAの理解を促進する効果があることが示唆された。(この結果は翌年のタイの心理学会で発表した。)
三年目(平成26年度)は、前年度の結果を踏まえて仮作製したビデオをプロのビデオ制作会社に依頼して本作製し、その効果測定(ビデオの視聴前後でのABAの理解度チェックの得点を比較、及び、ABAとは関係のない生徒指導用のビデオを視聴した統制群との比較の両方を実施)を行い、前年度の結果を支持する結果を得ている。また実験群と統制群の間にも有意な差がみられている(本結果は、平成27年度の日本特殊教育学会で発表予定である)。完成したABA理解啓発ビデオ(本編約25分、解説編約14分)は、190本(DVD)複製を作成し、教育目的での使用は複製可としてすでに学校や教育機関(含む大学)への配布を開始している。
今後は、本DVDを使った校内研修を実施し、さらにスクールワイドPBS(ポジティブな行動支援)構築の礎となるかどうかの効果測定につなげていきたいと考えている。(すでに実施した学校が平成28年度内に1校あり)

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] The Effectiveness of Video Clip Developed for Introducing Basic Knowledge of Applied Behavior Analysis (ABA) to School Teachers2016

    • 著者名/発表者名
      Mami Mitachi, Shoji Okamura, Yuichi Endo, Ichiro Haraguchi, and Takayuki Sakagami
    • 学会等名
      Thailand National Conference on Psychology
    • 発表場所
      Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand
    • 年月日
      2016-07-08 – 2016-07-09

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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