これまで行ってきた支援者や発達障害者を対象とした面接調査についての研究成果として、学会発表や論文発表を行った。 また、不登校・ひきこもり研究会のメンバーである支援者3名と共同で、ケース会議のやり方について検討した。ホワイトボードケース会議と問題解決型グループワークを用いたケース会議の比較検討、ジェノグラムとエコマップ、ストレングスなどの文献研究などをもとに、2通りのケース会議のやり方を提案した。不登校・ひきこもり研究会において、アクションリサーチとして、模擬ケース会議を2回実施し、改善を図った。加えて、アセスメント・シートや個別の教育支援計画の様式等についても検討した。 これらの研究成果を実践に活かしてもらうために、報告書として図書を発行することとし、保育、教育、福祉、心理、精神看護、学校保健、地域保健などを専門とする研究者にそれそれの専門性に関わる内容について執筆を依頼した。幼保小の連携や学校保健と地域保健との連携、教育と医療の連携、関係機関との連携などについては、関連する研究分野の研究者と協働して、連携の在り方について検討を重ねた。関係機関との連携に関わって、教育委員会、保健衛生部、福祉部などの行政機関、特別支援教育サポートセンター、発達障害者支援センター、児童発達支援センター、児童相談所、保健所、地域若者サポートステーション、障害者基幹支援センター、地域若者サポートステーション、少年サポートセンターなどの関係機関、医療機関に研究協力を依頼し、複数回訪問して、情報収集、原稿内容の確認などを行った。研究成果を収めた図書は、非売品として、新潟市内の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、関係機関に配布予定である。
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