研究課題/領域番号 |
26381344
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研究機関 | 大阪大谷大学 |
研究代表者 |
落合 利佳 大阪大谷大学, 教育学部, 教授 (80435304)
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研究分担者 |
郷間 英世 京都教育大学, 教育学部, 教授 (40234968)
本吉 大介 大阪大谷大学, 教育学部, 講師 (30712335)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 気になる子 / 人物画描画 / 発達障害 / 小学生 |
研究実績の概要 |
1.平成26、27年度に実施した人物画描画データ、児童による学習・社会性・行動等に関するアンケート調査、教員による「気になる子」への評価の詳細な解析を行った。 ①「気になる子」について担任が行った詳細な評価シートをもとに疑われる発達障害と「気になる内容」の一致について検討を行った。また、同一児童に対して複数の教員による評価の相違も含め、「気になる内容」の妥当性についても検討を行った。②「気になる子」、疑われる発達障害、児童による自己評価(学習・社会性・行動等)との関連について検討を行った。③人物画描画の項目(顔、衣類、手、体に分類)について男性像、女性像とその差も含め、「気になる子」もしくは発達障害の疑われる児童について項目を選定し傾向の検討を行った。対象となった児童数に性差、学年差があったため、人数の多かった男児、1年生を中心特に統計的な検討を行った。 2.発達障害児の人物画描画、発達検査データの追加収集を行った。10名の保護者からの了解は得られたが、児童の協力が難しく前年度同様データ収集が難航した。児童の協力が得られなかった理由は、全例で「(好きな絵は描けるが人物画は)描けない」、もしくは「(絵は苦手なので)描きたくない」であった。また、検査を実施する上で具体的な指示は出さないため、抽象的で曖昧な指示がさらに「描けない/描かない」理由になっていると考えられた。このことも発達障害児の人物画描画所見の一つであると考えられた。 なお、人物画検査は今年度は実施しなかった。その理由として、実施予定校からて教員(担任)サイドから検査実施日程の変更に関して強い申し入れがあり、急遽、検査助手の人員確保、準備等調整を試みたが学校側との調整がつかなかったことから、予備調査を含む前年度までのデータを用いた解析で検討可能であると判断したためである。
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