特別支援学校は,センター的機能を発揮し,小・中学校等とスクールクラスターを構築することで,域内の学校にとって相互利益をもたらすこと,域内の教育資源に求められる組織を越えた共通の目標を実現することが求められる。本研究では,この目標を達成するための意思決定・行動を学校間マネジメントと呼び,その在り方について提言した。今後,地域の実情に応じた支援の在り方をしっかり吟味し,それぞれの状況に応じた適切なインクルーシブ教育を推進していくためには,域内の現状把握,目標設定,その実現のための行動計画の策定,目標に照らした評価等が求められるとともに,それを支える体制作りが一層求められていくものと考えられる。
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