研究成果の概要 |
La2CuO4ナノスケール微粒子の作成を行い,その構造および粒径を調べて磁気測定を実施した.ナノスケール粒子の磁化率の温度依存および磁化過程の測定を行った.La2CuO4ナノスケール微粒子のESR測定を行い,スペクトルの温度依存性を詳しく調べた.磁気測定では,超常磁性が観測され,データ解析の結果,S=1/2, g=6の磁気モーメントによる磁性であることが判明した.ESR測定からは,4つのスペクトルが観測され,主成分としてS=1/2, g=6のスペクトルが存在することが確認された.非常に大きなg値をもつ超常磁性が存在することが明らかになった.この超常磁性は二次元面のエッジ効果によると考えられる.
|