研究成果の概要 |
半導体量子ドット(QDs)は増感剤として色素系を凌駕する特色を示すが。現実のQD増感太陽電池の変換効率は色素系には及ばない。従来光電極としてはTiO2ナノ粒子が適用されているが、これは多結晶体のため吸着した量子ドットの電子状態や電子移動評価には曖昧性が残る。本研究では光電極基板として面方位の異なるルチル型TiO2単結晶((001),(110),(111))を適用し、CdSe QDsの吸着を行い、光吸収・イオン化エネルギー・光誘起電子移動の評価を行った。その結果、CdSe QD粒径増加に伴い(1)結晶性の向上、(2)基底状態の異方性、(3)(111)面上での大きな光誘起電子移動が見られた。
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