小径のステンレス管をリソグラフィとエッチングの組み合わせにより微細加工し、医用・バイオ用のマイクロ部品を製作する技術を開発した。リソグラフィとは感光性樹脂(レジスト)を塗布して所定の形状に光を当て、現像して感光部または未感光部に相当するレジストの模様(パターン)を形成する技術である。また、エッチングはレジストパターンがない部分の金属を薬液で溶かして加工する技術である。直径2mmおよび100μmのステンレス管を用い、閉塞寸前の血管を内側から補助する医用部品、バイオ流体内の物質や細胞をふるい分ける多孔管・網目管等を高精度に製作する新技術、歯科用等高速スピンドル空気軸受溝の観察技術を開発した。
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