研究課題/領域番号 |
26390078
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
張 贇 電気通信大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (00508830)
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研究分担者 |
笠井 克幸 独立行政法人情報通信研究機構, その他部局等, 研究員 (90359084)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | quantum interference / squeezed state / quantum correlation |
研究実績の概要 |
本年度は,順調に実験を進めでおります.まず,Type I BBOを用いて自然パラメトリック下方変換で真空スクイーズド状態の生成が確認した.HOMによって行われた2光子干渉実験については,30%ぐらいのvisibility が得られました.そして,自然パラメトリック下方変換をインジェクションすると,Optical Parametric Amplifierになる.光パラメトリック増幅器を用いての干渉を調べた.具体的には,生成される状態はブライトスクイーズド状態であるの3光子(c3)と4光子(c4)の確率を測定した.この3光子と4光子の同時計数確率がブライトスクイーズド状態の変位振幅(コヒーレント状態の振幅)とスクイーングパラメータ(励起光パワー)によってどのように変化することが観測しました.この確率は振動的分布になることが初めで実験的に検証した.現在では,我々はこの現像を位相空間の量子干渉の概念を用いて論文を作成中である. 将来は,連続変数を用いて位相空間の量子干渉の概念を実験的検証するため,連続量の非古典光の生成実験も行いました.そこで本研究では, 新たな方法で,2つの出力ポートをもつ共振器によるSHG(Dual-port SHG) で量子相関をもつ光子数スクイーズド状態を発生ができた.この結果は,アメリカの物理学会のトップ雑誌physical review Aに掲載されました.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的の一年目の予定は、おおむね完成しました。1編の論文も完成し、国際トップ雑誌physical review aに掲載されました。多光子干渉についての論文も整理中です。
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今後の研究の推進方策 |
予定通りに進みます。 27年度には、ビームスプリッター(99:1)を用いて自然パラメトリック下方変換で生成した真空スクイーズド状態とレーザーからコヒーレント状態を合わせてブライトスクイーズド状態の生成を行う。3光子あるいは4光子の同時計数でブライトスクイーズド状態の多光子確率を調べる。スクイーングパラメータ(励起光パワー)とコヒーレント状態の振幅によって、光子確率の変化の詳細な測定を行う。
その後に、光子の量子干渉によると、3光子或いは4光子の同時計数の確率は、光の位相だけでない、光の振幅も依存している新たな現象が報告されている。この奇妙な量子干渉現象の実験的な検証も、本研究の目的である。光パラメトリック増幅器とビームスプリッタを用いて光のスクイーズド状態とコヒーレント状態を干渉させ、コヒーレント状態の振幅を変換させ、光子確率変化の詳細な測定を行う。
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