代表者が開発した「トリプルアクシコン(T-axicon)光共振器」を用い,軸対称偏光で発振するパルス炭酸ガス(CO2)レーザーを開発した.開発したレーザーを用いて炭素繊維強化プラスチック(CFRP)加工の基礎研究を行った. ラジアル偏光,アジマス偏光,ランダム偏光の3種類の偏光のパルスレーザーで0.45mm厚の2層CFRP板の穴あけを行ったところ,アジマス偏光のみ25%小さいエネルギーで穴あけが可能であった.切断試験の結果は,ラジアル偏光,アジマス偏光の両方がランダム偏光に対して2倍の速度で切断可能という結果を得た.
|