研究課題
基盤研究(C)
第一イオン化エネルギー(以下IP1)は、原子の性質を表すもっとも基本的な物理量の一つであり、価電子の束縛エネルギーを直接反映する。超重元素領域においては、実験の難しさから、原子番号100番のフェルミウム以降の元素のIP1が実験的に決定された例はなかった。本研究において、高温の金属表面で起こる表面電離過程を応用した新しいIP1決定法を確立することができた。本手法を103番元素ローレンシウム(Lr)に適用したところ、超重元素領域で初めてIP1を決定し、その電子配置に関する情報を得ることができた。
核・放射化学