実際に用いられているゴムブッシュと合致した内部形状での本手法を用いた解析と実験結果を比較し,本研究で開発したの解析システムの正当性を確認した.その後にゴムブッシュのゴム部分やオリフィスの形状を最適化して,意図する剛性や減衰になるように振動特性を創成した.詳細は以下のようである. (a) 実際のゴムブッシュの振動解析と加振実験との比較: 実際の複雑なゴムブッシュ形状を,CADデータから読み込んで解析モデルを作成した.そしてその振動解析と加振実験との整合性の確認を行い,整合性を得るために材料パラメータ同定や解析の細かい調整を実施した. (b) ゴムやオリフィス形状の最適化: ゴムブッシュの剛性と減衰を設計者が意図するように制御することが,振動特性を創成するという意味での本研究の最終的な目的であった.剛性と減衰を目的関数そしてゴムやオリフィスの形状などを設計変数として,振動解析を繰り返して非線形動的問題における最適解を見つけるための手法を検討した.
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