研究課題
本研究課題は,最新ソルバーの丸め誤差に起因する脆弱性を数学的に追究し,新しい解析結果に基づいて丸め誤差を制御する手法を提案することによって,最新ソルバーの収束性を盤石なものにすることである.さらに,社会的に役立つ大規模な実用問題を取り上げ,計算効率が向上することを示すこと,また最新の計算機の性能を十分に引き出すようなアルゴリズムを開発することも課題である.とくに,延長年度である当該年度の目標は,最終年度に不十分であった雑誌への掲載,研究課題のまとめ,および外部への発信である.また,社会的に役立つような大規模な実用問題への適用し,開発した手法の性能を評価すること,さらにメニーコアを搭載した計算機でアルゴリズムを評価することが目標である.そこで,当該年度では,専門雑誌や国際会議における発表を通じ,研究成果の外部への発信に注力した.さらに,最新の計算機上において前処理手法の並列計算手法を提案し,その性能評価を行った.また,電磁界解析の実用問題に適用し,従来のアルゴリズムより提案手法の方が効果的であることを示した.
すべて 2018 2017 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 3件)
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